MailDepot製品マニュアル (3.5.0)
この文書について
この文書では、メールアーカイブシステム MailDepot の概要やインストール・設定方法について説明します。 メールサーバの設定方法や管理ツールの操作方法などについては以下のマニュアルを参照してください。
- メールサーバ設定マニュアル
-
メールを取り込むために必要なメールサーバの設定に関する説明
- 管理ツール操作マニュアル
-
取り込んだメールの検索やダウンロード、各種レポートの表示など、管理ツールの操作方法に関する説明
- バックエンド運用マニュアル
-
各種バックエンドプロセスや日次・月次処理、ログなど、バックエンドの運用管理に関する説明
はじめに
MailDepotは、送受信されたすべてのメールの長期間に渡る保存や、必要なメールの迅速な検索・参照など、メールアーカイブに必要なすべての機能を備えたメール・アーカイブシステムです。 また、メールの取り込みには、メールサーバからメールを複写転送する方式を採用しており、メールの配送経路を変更する必要がなく、MailDepot自身が停止したとしてもメールの配送に影響を及ぼすことはありません。
対応フォーマット
MailDepotが対応している添付ファイルのフォーマットは以下のとおりです。
アプリケーション | ファイル形式 (拡張子) |
---|---|
Microsoft Office 97 - 2003 (Word、Excel、PowerPoint) | .doc、.xls、.ppt |
Microsoft Office 2007 - 2010 (Word、Excel、PowerPoint) | .docx、.xlsx、.pptx (OpenXML) |
OpeOffice.org 2.x - 3.x (Writer、Calc、Impress) | .odt、.ods、.odp (OpenDocument) |
OpeOffice.org 1.0 (Writer、Calc、Impress) | .sxw、.sxc、.sxi |
一太郎 (8 以降) | .jtd |
Microsoft Visio (2000以降) | .vsd |
Lotus 1-2-3 | .123 .wj1 .wj2 .wj3 .wj4 .wk1 .wk2 .wk3 .wk4 .wks |
RTF (ワードパットなど) | .rtf |
HTML | .html、.htm |
SGML | .sgml |
XML | .xml |
各種アーカイバ | .zip、.tar、.tar.gz、.gz、.lzh、.tar.bz2 |
動作環境
MailDepotの動作環境は以下のとおりです。
OS | Red Hat Enterprise Linux 7 Red Hat Enterprise Linux 8 Red Hat Enterprise Linux 9 |
---|---|
CPU | Intel x86、AMD64およびIntel64 (EM64T) デュアルコア CPU 2GHz 以上推奨 |
メモリ | 最小 2GB、4GB以上推奨 |
ディスク | SATA/SAS/FC 接続 RAID 構成(1/5/6/10) 推奨 |
SMTP サーバ | Microsoft Exchange Server 2003 以降 Lotus Notes/Domino R6.5以降 Sendmail 8.12.10以降 Postfix 2.0.11以降 |
POP サーバ |
Qpopper 4.0.8以降 Dovecot 1.0.5以降 Courier-IMAP 0.57.1 以降 Cyrus IMAP 2.2.12以上 |
※ 上記の SMTP サーバ以外にも複写転送機能(ジャーナル機能)を持つ メールサーバに対応可能です。
バージョン 3.5 における変更点
MailDepot のバージョン 3.5 における変更点は以下のとおりです。
変更点
- Red Hat Enterprise Linux 9.x に対応しました。
- 各ミドルウェアのバージョンをアップデートし、安定性・性能を向上させました。
- 管理画面のレイアウトならびに操作性を改善しました。
- Milter ソフトウェアにアーカイブの複製・分割の機能を追加しました。
バージョン 3.4 における変更点
MailDepot のバージョン 3.4 における変更点は以下のとおりです。
変更点
- Red Hat Enterprise Linux 8.x に対応しました。
- Web管理ツールに対するアクセスログ記録で、X-Forwarded-Forヘッダに基づいてプロキシサーバを経る前の IPアドレスも記録するようになりました。
- 操作ログのエクスポートで、出力するログ・ファイルのエンコーディングを指定できるようにしました。
バージョン 3.3 における変更点
MailDepot のバージョン 3.3 における変更点は以下のとおりです。
変更点
- メール取り込みにおいて IMAP に対応しました。
- 各ミドルウェアのバージョンをアップデートし、安定性・性能を向上させました。
バージョン 3.2 における変更点
MailDepot のバージョン 3.2 における変更点は以下のとおりです。
変更点
- Red Hat Enterprise Linux 7 に対応しました。
- ドメイン単位の検索に対応しました。
- 全体メール検索で、送信者アドレスと受信者アドレスに、メールアドレスの ドメイン部分だけを指定しての検索が可能になりました。
- 個人メール検索の検索フィルタ設定で、メールアドレスの ドメイン部分のみの指定が可能となりました。 検索フィルタにドメイン部のみを指定した場合には、 メールアドレスのドメイン部分が一致するメールが検索対象となります。 個人メール検索の検索範囲をドメイン単位で制限することができます。
- 各ミドルウェアのバージョンをアップデートし、安定性・性能を向上させました。
バージョン 3.1 における変更点
MailDepot のバージョン 3.1 における変更点は以下のとおりです。
追加機能
- Exchange のジャーナルレポートの Bcc 検索のサポート
Exchange のジャーナルレポートに記録された配送アドレスを利用したメール検索が行えるようになりました。 Exchange 連携において、アーカイブするメッセージがジャーナルレポートの添付ファイルとして保存される場合にも Bcc の検索が可能となります。
- Active Directory サーバとのアカウント連携機能の追加
LDAP サーバに登録されているアカウント情報を MailDepot にインポートする md_ldap_sync コマンドを追加しました。 LDAP プロトコルをサポートする Active Directory サーバに登録されたアカウント情報を、MailDepot のアカウント情報に登録することができます。
変更点
- 添付ファイルのフォーマットとして、Microsoft Visio (2000以降)、Lotus 1-2-3 に対応しました。
- ZIPフィルの中にあるZIPファイルのように、多重に圧縮された添付ファイルの検索に対応しました。 4階層までの多重圧縮に対応します。
- 添付ファイルに対する検索において、圧縮ファイルに含まれるファイルのファイル名を検索対象に加えました。ただし、暗号化された圧縮ファイルに含まれるファイル名や LZH 形式で圧縮されたファイルに含まれるマルチバイトファイル名は、検索されません。
- 送信者アドレスならびに受信者アドレスの検索を、部分文字列検索から完全一致検索に変更しました。
- 検索結果の表示項目に、送信者アドレス (Envelope-From) と受信者アドレス (Envelope-To) を追加しました。
- 管理画面に、システム・ログの表示メニューを追加しました。
- Milter ソフトウェアのバージョンをアップデートし、安定性を向上させました。
バージョン 3.0 における変更点
MailDepot のバージョン 3.0 における変更点は以下のとおりです。
追加機能
- 高速ディスク対応機能
半導体ストレージなどの高速ディスク上にデータを格納することでメール取り込みや検索を高速化できるようになりました。 高速ディスク上の過去のデータは、月次処理スクリプト により自動的に通常のディスクに移動されます。 詳しくは インストール のページをご覧ください。
- Subject ヘッダ・添付ファイルなしメール検索機能
全体メール検索の検索条件に Subject ヘッダ、添付ファイルの有無を指定できるようになりました。
- スナップショットバックアップ機能
ディスク装置の障害に備えて MailDepot に保存されている全てのアーカイブを一括してバックアップするコマンドラインのツールを追加しました。 管理ツールのデータ管理機能、md_backupall コマンドや md_partition コマンドに比べて高速にバックアップ・リストアが行えます。 詳しくは md_snapshot コマンド のページをご覧ください。
- 一括エキスポートコマンド
メールを一括してエクスポートするコマンドラインのツールを追加しました。 詳しくは md_download コマンド のページをご覧ください。
変更点
- 添付ファイルのフォーマットとして一太郎 (8 以降)、RTF、HTML、SGML、XML に対応しました。
- メール取り込み時にメールから抽出した文字列が長すぎて切り詰めるとき、マルチパートの場合には各パートから文字列を切り詰めるようになりました。
- メール取り込み時に Microsoft Exchange Server の拡張ヘッダに含まれる Expanded、Forwarded フィールドを適切に処理するようになりました。
- 日次処理スクリプト でライセンスによるディスク容量制限を超えた場合にパーティションを自動的に検索対象外に切り替えるようになりました。
- 管理ツールの 一括ダウンロード で検索結果の全メールをダウンロードできるようになりました。
- 管理ツールの運用管理に システム設定 画面を追加し、検索結果の最大件数を設定できるようになりました。
- 管理ツールのデータ管理から設定画面を廃止しました。
- 各ミドルウェアのバージョンをアップデートし、安定性・性能を向上させました。
バージョン 2.0 における変更点
MailDepot のバージョン 2.0 における変更点は以下のとおりです。
追加機能
- マルチドメイン機能(オプション)
複数の組織(ドメイン)のメールを1台のサーバで独立してアーカイブすることができます。 組織毎にセキュリティの確保と集中管理が可能で、組織毎の独立した設定管理や最大保存容量の設定が可能です。 詳しくは マルチドメインオプション のページをご覧ください。
- インストール時に初期値として作成するドメイン名の指定が必要になりました。
- 管理ツールにアクセスする際に、URL にドメイン名の指定が必要になりました。
- ドメイン管理コマンドとして md_domain コマンド が追加されました。
- 既存のコマンドラインツールで、ドメイン名の指定が必要となりました。
- パーティション管理ツール (md_partition)
- バックアップツール (md_backup, md_backupall, md_backup_day)
- ログ保存ツール (md_export_oplog)
- ユーザ管理コマンド (md_passwd, md_useradd)
- 個人メール検索機能(オプション)
各利用者が個人単位で送受信したメールの検索や閲覧を行うことができる機能です。 メールの紛失への対策や、削除してしまった過去のメールの検索に利用することができます。 詳しくは 個人メール検索オプション のページをご覧ください。
- 管理ツールに「個人メール検索」のメニューとして、「送信メール検索」、「受信メール検索」 が追加されました。
- 管理ツールへのアクセス制限機能
管理ツールを利用する際、ユーザの権限毎にアクセスできるページの制御が可能となりました。 権限毎のアクセスできるページについての詳細は アクセス権限 のページをご覧ください。
- メール検索結果の一括出力機能
管理者による全体メール検索、または個人による個人メール検索において、メールの検索結果一覧を CSV 形式でダウンロードする機能と、検索結果の全てのメールを zip 形式でダウンロードする機能が追加されました。 詳しくは、CSV ダウンロード 及び 一括ダウンロード のページをご覧ください。
- 配送アドレスによるメール検索 (Bcc検索)
配送アドレスによるメール検索が行えるようになり、Bcc の検索が可能となりました。
この機能を利用するには、メールの配送先情報の取得が必要となるため、対応するメールサーバが制限されます。 また、MailDepotにおいて送受信ヘッダの設定を事前に行う必要があります。
- 認証連携機能 (メールサーバ認証連携機能)
管理ツールにユーザがログインする際、既存のメールサーバと連携して認証を行うことができます。 メールサーバとの認証連携により管理ツールのユーザの自動登録が可能となります。 詳しくは、認証連携メールサーバ設定 のページをご覧ください。
変更点
- 管理ツールのライセンス登録画面が廃止されました。
- 管理ツールの 全体メール検索画面のインタフェースが改善されました。
- メール検索の検索文字列に空白区切りで複数条件を指定した場合の動作が、OR 検索から AND 検索に変更されました。
- ユーザ設定に関するインターフェイスが変更されました。
- 管理ツールのディスク管理画面が廃止されました。
- 管理コマンドのプログラム名が変更されました
- MailDepot の再インストール後のバックアップファイルのリストア手順を改善しました。
- 各種ミドルウェアをバージョンアップし、安定性・性能の向上を行いました。
ライセンス管理は、コマンドツールで行なって下さい。 詳しくは md_license コマンド のページをご覧下さい。
検索結果一覧にて、絞り込み検索の入力フォームを隠す事ができるようになりました。
詳しくは、検索文字列の説明のページをご覧下さい。
管理ツールのアクセス制限機能ならびに外部認証連携の追加により、設定項目が変更されました。 詳しくは、ユーザ設定のページをご覧下さい。
ディスク領域の追加は、コマンドツールで行なって下さい。 詳しくは md_diskadd コマンド のページをご覧ください。
変更前 | 変更後 |
---|---|
md_backup.php | md_backup |
md_backupall.php | md_backupall |
md_backup_day.php | md_backup_day |
md_diskadd.php | md_diskadd |
md_diskdel.php | md_diskdel |
md_export_oplog.php | md_export_oplog |
md_partition.php | md_partition |
md_passwd.php | md_passwd |
md_useradd.php | md_useradd |
ご利用上の注意
メールの取込みについて
- 32bit版の OS をご利用の場合、1通のメールのサイズ上限は 2GB となります。上限を超えるメールは取り込むことができません。
- 32bit版の OS をご利用の場合、1通のヘッダ/本文/添付ファイルのサイズ上限は 2GB となります。上限を超えるメールは取り込むことができません。
- MailDepot では、1通のヘッダ/本文 1行の長さ、送信アドレス/受信アドレスの長さは、 8192バイトが最大となります。その行のそれ以降の部分については無視されます。
- メールに NULL 文字が含まれていた場合、その行のそれ以降の文字列は無視されます。
メールの検索について
- MailDepot では全文検索の機能を提供していますが、メールの文字コードとして
以下の文字コードをサポートしています。 その他の文字コードでエンコードされた
メールについては、ascii 文字列のみ検索可能です。
US-ASCII, UTF-8, ISO-2022-JP, EUC-JP, Shift_JIS
- MailDepot の全文検索はワード検索となり、文章を単語などのワードに分割し検索を行っています。 このため、検索文字列に複数のワードが含まれていた場合は、各ワードの AND 検索となります。 また、 単語の並びを指定するフレーズ検索については対応していません。
-
MailDepot の全文検索は文章を単語などのワードに分割しインデックスを作成しています。 このため、文章に検索文字列が含まれていたとしても、検索文字列と分割されたワードが異なる場合は、検索することができません。
例えば、文章に「東京都」が含まれていた場合は、「東京」と「都」というワードに分割し保存が行われます。 従って、検索文字列として「京都」を指定しても、検索することができません。
また、文章中のテキストは連結されて処理されるため、改行などにより区切られている場合やフィールドが異なる場合でも連結したワードとしてインデックスが作成されることがあります。
-
MailDepotの全文検索はワード検索であり、文章を単語などのワードに分割して検索を行っていますが、 MailDepotでは辞書に基づいて文章を解析し、単語などのワードに分割しています。 このため、辞書に登録されていない単語は誤ったワードに分割され、指定したワードで検索できない場合があります。 そのような場合には、辞書に単語を追加することによって検索できるようになることがあります。
ただし、辞書を変更することによってワードの分割方法が変化するため、変更前に検索できていた検索文字列が変更後に検索できなくなる場合があります。 以下に辞書に単語を追加する手順を参考として提示しますが、辞書に対する変更(単語の追加や削除)はサポートの対象外とさせていただいております。
- 辞書ファイルを作成します。
# vi /opt/maildepot3/lib/mecab/dic/user.csv
辞書ファイルは1行につき1つの単語のエントリを記述するCSV形式のファイルです。
エントリの各フィールドの意味は以下のとおりです。
- 辞書ファイルをコンパイルします。
# /opt/maildepot3/libexec/mecab/mecab-dict-index \ -d /opt/maildepot3/lib/mecab/dic/ipadic \ -u /opt/maildepot3/lib/mecab/dic/user.dic \ -f utf8 -t utf8 /opt/maildepot3/lib/mecab/dic/user.csv
- ユーザ辞書を使用するように設定を変更します。
# vi /opt/maildepot3/etc/mecabrc
userdicパラメータの値にコンパイルした辞書ファイルのパスを設定します。userdic = /opt/maildepot3/lib/mecab/dic/user.dic
表層形,左文脈ID,右文脈ID,コスト,品詞,品詞細分類1,品詞細分類2,品詞細分類3,活用形,活用型,原形,読み,発音
例えば、「えすあーるえい」という単語を追加する場合には以下のように記述します。 左文脈ID、右文脈IDはその単語を左右から見たときの内部状態ID、コストはその単語がどのくらい出現しやすいかを示しており、小さいほど出現しやすいことを表します。えすあーるえい,1292,1292,8034,名詞,固有名詞,組織,*,*,*,えすあーるえい,えすあーるえい,えすあーるえい
http://mecab.sourceforge.net/dic.html
- 辞書ファイルを作成します。
- 暗号化されたメールや、暗号化された添付ファイルの内容検索はできません。
- タイトルや作成者などの添付ファイルのプロパティについては検索対象となりません。
- 内容検索が可能な PDF ファイルについては以下の制限があります。
- 内部コードから Unicode への変換マップ(ToUnicode)をもつファイル
- ToUnicode がない場合、文字エンコーディングが Adobe-Japan1, Shift_JIS, EUC-JP, UTF-8, UCS-2, UTF-16 のいずれかであるファイル
- データ圧縮に FlateDecode 方式を使用したファイル
-
Microsoft Office ファイルの検索に対して、高速保存したファイルは正しい内容検索ができません。
高速保存は、ファイル全体を毎回保存せずに前回の保存後の変更のみを保存する機能です。 MailDepot では、前回の保存後に内容が変更されても、前回の保存時のファイルの内容を含めて検索が行われます。
- MailDepot では、HTML メールの内容検索にも対応してしていますが、 検索したメールを表示する詳細画面の本文表示では HTML メールは、 セキュリティを考慮して、ソース形式で表示しています。 HTML として表示したい場合には、 ダウンロード機能ならびに転送機能を利用して頂く必要がございます。
- メールのサイズが128Mバイトを越える場合、メール詳細画面にて本文を表示しないように 制限を行っています。 設定サイズを越えるメールの本文の内容を参照する場合は、 ダウンロード機能をご利用下さい。
- MailDepot では以下の MIME エンコードに対応しています。
7bit, 8bit, base64, quoted-printable
- メール検索において検索結果が非常に多い場合には以下のようなメッセージが出力されます。
その場合は、検索条件を追加して再度検索を行うか、システム設定 画面で検索結果の最大件数を増やしてください。
本文・添付ファイルの検索結果が 10000 件を越えています。 本文・添付ファイルの検索条件を追加して検索結果を絞り込んでください。
POP/SMTPの設定について
- MailDepot では保存するメールの取得に POP プロトコルを利用していますが、
MailDepot では最大10件の POP アカウントを登録できます。 また、POP 認証として、
下記の認証方式に対応しており、POPアカウント設定ではログイン名とパスワードを
設定して頂きます。
POP3, APOP
- MailDepot ではアラートメール送信などで SMTP プロトコルを利用しており、
MailDepot の管理画面で SMTP サーバの登録を行って頂きます。 SMTP サーバの設定では、
サーバの IP アドレスおよびポート番号の他、SMTP AUTH で利用する認証アカウントを
登録できます。 MailDepot では、 SMTP AUTH に以下の認証方式をサポートしています。
PLAIN, CRAM-MD5
- MailDepot では SMTP プロトコルならびに POP3 プロトコルに対する SSL 接続や
TLS 接続はサポートしていません。 SSL 接続や TLS 接続が必要な場合には、stunnel 等の
トンネリング接続ソフトウェアを別途設定する必要がございます。
Stunnel による SSL 通信の設定
- MailDepot にはウィルス検出機能ならびにウィルス削除機能は提供していません。 このため、ウィルスを含んだメールも通常のメールと同様に保存されます。 このため、 管理画面からメールをダウンロードする場合やメールを転送する場合には、受信側に ウィルス対策ソフトを導入して下さい。
レポート機能、アラート機能について
- MailDepot が停止している状態では、アラートメールは送信できません。 また、 メールの取り込み処理が停止している期間は、レポート情報は更新されません。
データ管理機能について
- 管理ツールでのデータ管理機能では、当月分のデータについてはバックアップできません。 当月データならびに設定ファイル等のバックアップを行う場合は、md_snapshot コマンド または md_backupall コマンド、md_backup_day コマンド により、手動でバックアップすることが可能です。